巨石神殿って知っていますか?
マルタ島、ゴゾ島には巨石で造られた神殿が数多く発見されています。建造されたのは紀元前4500年から紀元前2000年ころ。1980年に世界遺産としてゴゾ島の「ジュガンティーヤ神殿」が初めて登録され、その後5つの神殿が登録されています。
今回は「Hagar Qim Temple(ハジャール・イム神殿)」と「Mnajdra Temples(ムナイドラ神殿)」を紹介していきます!
ヴァレッタからハジャールへ
さぁ!バスで「Hagar(ハジャール)」に向かいましょう!
実は「Hagar(ハジャール)」は、ブルーグロットの最寄りバス停「Panorama(パノラマ)」の隣のバス停です。
なので、朝一でブルーグロットに行き、その後でハジャール・イム神殿に行くのもありですね!ブルーグロットからは「201」番バスで来れますが、本数が少ないので困りもの。左手に海を眺めながら30分ほど歩くとハジャール・イム神殿に行くことはできますが、延々と続く坂道。夏場の暑い時期だと汗だくになり後悔すること間違いなし!なので、おとなしくバスを待ちましょう。
さて。肝心のヴァレッタからは、BayA乗り場から「71」番バスに乗車します。「Zurrieq(ズッリー)」に行き、「201」番バスに乗り換えると6つ目が「Hagar(ハジャール)」になります。所要時間は約50分。
もう一つは、ヴァレッタのBayA乗り場から「74」番バスに乗ります。乗り換えがなく「Hagar(ハジャール)」までは30分ほどで到着します。
はい!「Hagar(ハジャール)」に到着!
巨石神殿へのエントランスです。さすが世界遺産!観光バスがたくさん停まっていました。右の白いドームが「Hagar Qim Temple(ハジャール・イム神殿)」、左の建物がチケット売り場と資料館になります。
資料館
営業時間と入場料
案内板に沿って進みましょう!
1.00ユーロで音声ガイドをレンタルできますが、日本語はありません。借りる方はデポジット(保証金)で20.00ユーロ払いましょう。
冬季:9:00〜17:00(11月〜5月)
12/24、12/25、12/31、1/1 と グッドフライデーは休館日。
閉館の30分前に受付終了です。と言っても30分では全力で走ってムナイドラ神殿の端まで行き、戻ってくるだけのマラソンで終了でしょう(笑)。
ところで、グッドフライデーって何?と思っている方いませんか?
イースターサンデー(イエスキリストの復活祭)の2日前の金曜日がグッドフライデーです。この日キリストが処刑され、日曜日の復活に至ったということでキリスト教徒にはイースター同様、大切な日になります。
ちなみにイースターサンデーは「春分の日」を過ぎた最初の満月に近い日曜日と定義されており、毎年変わります。
ユース(12歳〜17歳):7.50ユーロ
シニア(60歳以上):7.50ユーロ
小人(6歳〜11歳):5.50ユーロ
幼児(5歳以下):無料
営業時間と入場料は変わっているかもしれないので、事前に確認をお願いします。
まずは予習を
チケット購入後は資料館を通ります。ここで「Hagar Qim Temple(ハジャール・イム神殿)」と「Mnajdra Temples(ムナイドラ神殿)」についてしっかり学びましょう!
受付を済ませて中に入ると右手に4Dシアターがあり、15分間隔で上映されています。ハジャール・イム神殿が風や雨にさらされ土に埋もれて行く様子を短くまとめたものでした。
赤い線は「Mnajdra Temples(ムナイドラ神殿)」の「South Temple(南側神殿)」に入る太陽光を示しています。真ん中の赤線を見てください。年に2回「春分の日」「秋分の日」だけ神殿奥まで光が差し込むよう設計されており、農業に必要な季節の移り変わりを観察していたと考えられています。
写真にある3つの神殿は、紀元前3600〜紀元前3200年の間に別々で建造されたようで、そんな大昔に季節の移り変わりが分かるような設計がされていたなんて神秘的ですよね!
左が「CORALLINE LIMESTONE(珊瑚質の石)」で右が「GLOBIGERINA LIMESTONE(グロビゲリナ石)」。グロビゲリナ石は柔らかく、珊瑚質の石はより硬い特性があります。「Mnajdra Temples(ムナイドラ神殿)」は珊瑚質の石で建造されているため保存状態が美しく、「Hagar Qim Temple(ハジャール・イム神殿)」はグロビゲリナ石で造られているため近年風化が進んでいる状態です。
ここではショーケースの中に手を入れ、実際に三種類の小さい石で「CORALLINE LIMESTONE(珊瑚質の石)」と「GLOBIGERINA LIMESTONE(グロビゲリナ石)」を削ってみましょう!その柔らかさや変化の違いを実感できますよ!
こちらは「Hagar Qim Temple(ハジャール・イム神殿)」からいくつか発見されたマルタヴィーナスの1つ。豊満な女性のイメージです。
Hagar Qim Temple(ハジャール・イム神殿)
一通り予習できましたか?
それではハジャール・イム神殿へ!
はい!風化が進んでいるため、白いテントで覆われるようになりました。
気温、湿度、風力など細かなデータを収集し、環境にどのような影響を与えるか分析してます。
細工されたストーン。当たり前ですが、レプリカです!
この開口部から隣の部屋に移動します。
ちょうど「Filfla(フィルフィラ)」島が見えますね。昔の人にとっても特別な島だったのでしょうか?
この石は、幅6.4m、高さ3m、重量20トン。めちゃくちゃでかい!
こちらもヘビー級の石がたくさん!
ほんま、重機も何もなかった時代によくここまで造りましたよね。
Mnajdra Temples(ムナイドラ神殿)
さぁ!次は「Mnajdra Temples(ムナイドラ神殿)」に行きましょう!
遠くに見えるのがムナイドラ神殿です。ここで左を向くと。。。
ハジャール・イム神殿のフェンス沿いに小道があります。これはズバリ「散歩道」。海側を歩けるようですが、まぁまぁの距離の散歩コースになっています。Aコースが1時間半、Bコースが30分だったと思います。どこに繋がっているかは未確認ですが、時間がある人、足腰に自信がある人はぜひ行っちゃってください。
途中で左手に見えるのは「Hamrija Tower」と呼ばれる13個ある見張り塔の1つです。見張り塔は島の防御システムとして、敵の上陸や侵入に備えて造られました。
真ん中左に見える記念碑は「Congreve Memorial」と呼ばれ、マルタ総督だったウォルター・ノリスがこの地とフィルフィラ島との間に埋葬されたことを記念するもの。
と、いろいろ景色を眺めながら歩いて行くと「Mnajdra Temples(ムナイドラ神殿)」に到着!
こちらも白いテントで覆われています!風化防止ですね。
左側が「South Temple(南側神殿)」になります。
「South Temple(南側神殿)」の入り口。「春分の日」「秋分の日」だけ神殿奥まで光が届きます。
神殿内部から見るとこんな感じ。遥か遠くに「Hagar Qim Temple(ハジャール・イム神殿)」が見えますね。
「South Temple(南側神殿)」の中にあるこちら。マルタの1、2、5セントコイン裏面の模様で有名です!
ぜひその目で見てください。
「Center Temple(中央神殿)」の入り口です。開口部は風化で壊れてます。
中はガランとしてますね。
神殿内部から海が見えます。
「Hagar Qim Temple(ハジャール・イム神殿)」から「Mnajdra Temples(ムナイドラ神殿)」までは結構距離がありますが、来てよかった。
来た道を戻りましょう!
チケット売り場の辺りにレストランがありました。お腹が空いたり、喉が渇いたらここに寄るのもありですね。
まとめ
さすが、世界遺産に選ばれるだけの価値ありですね。
そのスケールの大きさにビックリしました。
白いテントが張られて直射日光にさらされることはありませんが、ずっと外にいる状態なので暑い日は水分補給をこまめにしましょう。
資料館では、「Hagar Qim Temple(ハジャール・イム神殿)」と「Mnajdra Temples(ムナイドラ神殿)」についての様々な知識を得ることができます。知ることによって、見える景色や感動も変わってくるのでしっかりと学びましょう!
「Hagar Qim Temple(ハジャール・イム神殿)」と「Blue Grotto(ブルーグロット)」は隣のバス停なので、午前中ブルーグロットに行った後でハジャール・イム神殿に寄ると効率がいいです。
ブルーグロットについては「マルタに行くならブルーグロットは外せない観光地の一つ」をご覧下さい。
と言うことで、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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ほな、またね!
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