地中海に浮かぶ美しい島「Malta(マルタ共和国)」!
そこには「Valletta(ヴァレッタ)」、「Megalithic Temples of Malta(マルタの巨石神殿群)」そして「Hal Saflieni Hypogeum(ハル・サフリエニの地下墳墓)」の3つが世界遺産として登録されています。
ええ!?「Valletta(ヴァレッタ)」は知ってるけど他はあまり。。。と思っている方!
問題ありませんよ!
ここからは、3つのうち「Hal Saflieni Hypogeum(ハル・サフリエニの地下墳墓)」について紹介していきます。
それでは行ってみましょう!
Hal Saflieni Hypogeum(ハル・サフリエニの地下墳墓)
概要
「Hal Saflieni Hypogeum(ハル・サフリエニの地下墳墓)」は紀元前3600年頃に建造されたと推測されていますが、実のところは不明。
あくまでも出土品からの推定です。
少なくとも今から5600年以上昔に建造されており、ピラミッドなどの世界的古代建造物よりもはるか昔に造られていることになります。
1899年、住宅を改装する際にたまたま発見され、発掘が始まりました。
地下3階の複雑な構造で、地上から10mも掘り下げられている神殿ですが、誰が、いつ、何のために造ったのか?という多くのことが今でも謎に包まれています。
入場時間と入場料
❷10:00
❸11:00
❹13:00
❺14:00
❻15:00
※入場時間の15分前には現地到着しなければなりません。
学生 :20:00ユーロ
シニア(60歳以上) :20:00ユーロ
小人(6歳〜11歳) :15.00ユーロ
※6歳未満のお子様は安全上の理由により入場できません。
※料金はインターネットで購入した場合に限ります。
営業時間と入場料は変わっているかもしれないので、事前に確認をお願いします。
チケットの予約と購入
「Hal Saflieni Hypogeum(ハル・サフリエニの地下墳墓)」へは、突然ふらっと行っても入場できません。
中は制限が厳しく、1回の入場が10人までに定められています。
写真も録画もNGです!
◆インターネットでの予約
インターネットの下記サイトから予約ができます。
cited from Heritage Malta BOOK YOUR HYPOGEUM TOUR
![マルタ、ハイポジウムのネット予約](https://kimamapapa.com/wp-content/uploads/malta-hypogeum_reservation1.png)
「Hal Saflieni Hypogeum(ハル・サフリエニの地下墳墓)」に行ける日をクリックすると「Hypogeum Guided Visit」と表示されます。
![マルタ、ハイポジウムのネット予約](https://kimamapapa.com/wp-content/uploads/malta-hypogeum_reservation2.png)
「Hypogeum Guided Visit」をクリックすると上の様に、時間帯が表示されます。
グレーが空席あり。
赤が空席なし。
行ける時間帯をクリックすると
![マルタ、ハイポジウムのネット予約](https://kimamapapa.com/wp-content/uploads/malta-hypogeum_reservation4.png)
上記の入力画面になりますので、必要事項を記入しましょう!
「大人」「シニア・学生」「子供」の順に並んでいます。
「+」を押すと加算されていきます。
ちなみに「Spots available: 4」とは、申し込みの時間帯は後4人まで参加可能ということ。
❷必要事項を入力
Name : 名前
Surname : 名字(姓)
Email : Eメール
Email confirmation : Eメール確認用(再入力)
ID card / Passport No. : IDカード若しくは、パスポート番号
Contact Number : 連絡のつく番号
※Contact Number以外は必須
❸同意
Terms and Conditions(取引条件)に同意し、予約内容・購入に間違いなければチェックを入れます。
❹送信
全ての記入が終わり内容を確認したら「Submit(提出)」をクリック。
支払入力を終え、決済が完了すると登録したメールアドレスにバウチャーが届くので必ず印刷して持参しましょう!
以前は「Valletta(ヴァレッタ)」の「National Museum of Fine Arts(国立美術館)」で「Hal Saflieni Hypogeum(ハル・サフリエニの地下墳墓)」のチケットを購入できました。
ネットでは購入できない「12:00」と「16:00」のチケットです。
ですが、現在「National Museum of Fine Arts(国立美術館)」は閉館中。。。
残念ながら、購入できません。
行き方
「Valletta(ヴァレッタ)」から「Hal Saflieni Hypogeum(ハル・サフリエニの地下墳墓)」まではバスで行けます。
![マルタ、ヴァレッタのバスターミナル](https://kimamapapa.com/wp-content/uploads/malta-valletta_bus-terminal-signboard2.jpg)
![マルタ、ヴァレッタのBay-Aバスターミナル](https://kimamapapa.com/wp-content/uploads/malta-valletta_bayA-bus-terminal.jpg)
「Valletta(ヴァレッタ)」の「Bay A」ターミナル。
ここから「81」「82」「84」「85」「88」番のどれかのバスに乗車します。5分間隔で出ていますが、予約時間の15分前に到着しなければならないので余裕を持った行動を心がけましょう。
![マルタ、ハル・サフリエニ地下墳墓の最寄りバス停Ipogew](https://kimamapapa.com/wp-content/uploads/malta-hypogeum_ipogew-bus-stop.jpg)
ここは「Hal Saflieni Hypogeum(ハル・サフリエニの地下墳墓)」の最寄りバス停「Ipogew」。読めません。。。(笑)。
交通状況にも左右されますが「Valletta(ヴァレッタ)」からは15分ほどで到着します。
![マルタ、ハル・サフリエニ地下墳墓付近のタルシーン通り](https://kimamapapa.com/wp-content/uploads/malta-hypogeum_triq-hal-tarxien2.jpg)
バス停を降りると道の反対側、20mほど先にピンクのウサギが見えるので左折します。
左折後、20mほど進み右折。
右折後、「Triq Hal Luqa」通りを越えると、、、
![マルタ、ハル・サフリエニ地下墳墓の入り口](https://kimamapapa.com/wp-content/uploads/malta-hypogeum_entrance.jpg)
右手に「Hal Saflieni Hypogeum(ハル・サフリエニの地下墳墓)」の入り口!
到着です。
受付け
中に入ると長椅子があり、受付時間まで待つことができます。
絵葉書や土産物も置いてあるので、いろいろ見て受付開始時間まで楽しめました。
予約時間の15分くらい前でしょうか。1つ前のメンバー10名のツアーが終わると受付けが始まりますので、印刷したバウチャーを準備して待ちましょう。
受付では音声ガイド(マルタ語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、日本語)が借りれます。
受付け後は、荷物を全てロッカーに入れます。
神殿内部の写真や録画はNGなので、カメラなども置いていきましょう。
音声ガイドを言われた通りにつけると「ドゥーーン、ドゥーーン、ドゥーーン。。。」と音楽が鳴る。なんだこれ?
おっちゃんに「これ大丈夫?壊れてない?」と聞くと「大丈夫!大丈夫!それ普通。」と言われる。よく見たら、他の人も「ドゥーーン、ドゥーーン。。。」と鳴っていました。
展示室
中に入ると極わずかですが、出土品の展示がありました。
![マルタ、ハル・サフリエニの地下墳墓の出土品](https://kimamapapa.com/wp-content/uploads/valletta-national-museum-archaeology_excavation4.jpg)
「Hal Saflieni Hypogeum(ハル・サフリエニの地下墳墓)」で見つかった有名な「Sleeping Lady」は「National Museum Archaeology(国立考古学博物館)」に展示されているので、ここにはありません。
ちなみに「National Museum Archaeology(国立考古学博物館)」には「Hal Saflieni Hypogeum(ハル・サフリエニの地下墳墓)」に関する出土品や資料、写真などが展示されているので、ここに来る前に訪れるのもありですね!
「National Museum Archaeology(国立考古学博物館)」については「National Museum Archaeology(国立考古学博物館)でマルタの歴史を楽しみましょう!」を是非ご覧ください。
さて、しばらく展示品を眺めていると、ガラスで囲まれた映画スクリーンに入れる扉が開きます。1回に10人しか入れないのに、座席が20〜30席もありました(笑)。
マルタに関する歴史ムービーの上映です。
神殿内部
ムービーが終わるといよいよ神殿内部に降りていきます。
発見当時は神殿上部に4つの家屋が建っており、発掘のため全ての家屋を買い取りました。
階段を降りて行くと通路右側に大きな穴。ここで、ものすごい数の骨が発見されています。
昔はこの穴の中で遺体を腐敗、白骨化させてから埋葬していました。
その隣には鳥居のような入り口。聖域につながる意味があるとのこと。
日本の神社にある鳥居も、神域への入り口という意味合いがあります。なんか言葉も文化も違うけど、思うところは同じなのでしょうか?
そのまま進んで行くとドーム状の部屋があり、天井にはイタリアから来た赤い染料で絵が描かれています。
お祈りをする部屋のようで、奥にはお告げをする卵型の窓がありました。
窓から低い声で「オォォォォォォォ〜」と言うと、周波数の合う声だけが反響するとのこと。私の声は反響しませんでしたね(笑)。
他の部屋は湿度が高く、天井や壁に水滴がついていますが、このお祈り部屋だけは全く水滴がついていません。
理由はわかりませんが、湿度や温度が適切に保たれる構造だそうです。なので、天井の赤い絵の保存状態も大変いいとのこと。部屋は薄暗いのですが、確かにはっきりした絵を見ることができました。
お祈り部屋を出てさらに右方向奥へ進んで行くと、右手に赤い絵が。ちょっと模様が違っていて薄い。どうやら長い年月で風化してしまっている。
左手には大きな柱。天井を見ると四角い穴が開いている。1899年、民家の貯水槽を造るために掘った穴で、ここから地下神殿が発見されたそうです。
そこから3年放置、、、(笑)。
1902年頃からちゃんとした発掘が始まりました。
さて、どんどん奥に進むと、、、
![マルタ、ハル・サフリエニの地下墳墓の内部](https://kimamapapa.com/wp-content/uploads/malta-hypogeum_inside2.jpg)
ダダーーーーーン!出ました!有名な部屋。
ちなみにこの写真は「National Museum Archaeology(国立考古学博物館)」に展示されています。
1つの岩をくり抜いてできており、鳥居があります。奥の部屋が聖なる場所であることを示していますね。
そこから左側には、さらに下へとつながる階段が、、、と思いきや7段くらい降りると、ズドーーーンと落ちている。こわっ!
これは侵入者のトラップか?それともそこまで骨が積もっていたのか?今となっては、その理由は不明。
来た通路を戻り、最初の分岐点へ。
広間を右手に見ながら、まだ通っていない通路を進むとタジン鍋の蓋の形をした天井が現れます。
昔は、この部屋から出入りしていました。
鉄製の螺旋階段を上って行くと、最初に受付した部屋に出てツアー終了!
ロッカーの荷物を取り「Hal Saflieni Hypogeum(ハル・サフリエニの地下墳墓)」を後にします。
Paola Parish Church(パオラ教区教会)
多分ガイドブックなどには載っていないと思います。
が!「Hal Saflieni Hypogeum(ハル・サフリエニの地下墳墓)」の近くにあり印象的だったので紹介します。
行き方
「Hal Saflieni Hypogeum(ハル・サフリエニの地下墳墓)」を出て左に進み20m先にある十字路を左折し「Triq Hal Luqa」通りを進みます。
![マルタのtriq-hal-luqa通り](https://kimamapapa.com/wp-content/uploads/malta-hypogeum_triq-hal-luqa.jpg)
「Triq Hal Luqa」通りです。
右の建物奥に見えてるのが「Paola Parish Church(パオラ教区教会)」のドームです。
「Triq Hal Luqa」通りを直進します。
![マルタのパオラ教区教会](https://kimamapapa.com/wp-content/uploads/malta-paola-parish-church_entrance.jpg)
ダダーーーーーン!
「Paola Parish Church(パオラ教区教会)」に到着!
![マルタのパオラ教区教会](https://kimamapapa.com/wp-content/uploads/malta-paola-parish-church_view-from-triq-it-tarzna.jpg)
バス停「Ipogew」から「Hal Saflieni Hypogeum(ハル・サフリエニの地下墳墓)」に向かうときピンクのウサギを左折しましたが、右折すると上の写真のように「Paola Parish Church(パオラ教区教会)」を横から見ることができます。
まとめ
今回は世界遺産の「Hal Saflieni Hypogeum(ハル・サフリエニの地下墳墓)」を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
遺跡なんて興味ないよ!と言う人には、35.00ユーロは高額ですね(笑)。
個人的には、十分に価値のあるツアーだったと思います。
ある程度、マルタの歴史について予習が必要かもしれませんので、先に「National Museum Archaeology(国立考古学博物館)」を訪れるといいかもしれません。
「Megalithic Temples of Malta(マルタの巨石神殿群)」については「マルタ、ゴゾ島の世界遺産ジュガンティーヤ神殿に行かないと勿体無いお話!」や「マルタの世界遺産「ハジャール・イム」と「ムナイドラ」観光」をぜひ呼んでください!
と言うことで、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が気に入った、参考になったという方は下のアイコンからシェアをお願いします。
m(_ _)m
ほな、またね!
※諸情報は訪問当時のものであり変更となる場合があります。事前にご自身でご確認ください。